シワの原因と3つの種類

ところで突然なんですけど
「顔にシワが増えるのは、歳のせいだからしょうがない…」
と思っていませんか?

よくぞ聞いてくれましたわ先生。
ほうれい線が深く刻まれてきて
まさに何とかならないかしらと悩んでいたところでございますの。
シワの原因の一つは加齢による肌の弾力(ハリ)の低下ですが、それだけが原因ではありません。
シワは、その原因によって大きく次の「3つの種類」に分けられます。
シワの種類によって原因が異なるため、原因に合ったケアを行うのが効果的なシワ対策です。
今お悩みのシワの種類と原因をチェックしましょう。
シワの種類①:表皮性ジワ
1つ目のシワの種類は「表皮性ジワ」です。皮膚は表面から順に表皮、真皮、皮下組織で構成されています。このうち表皮にできたシワのことで、目尻や口元にできる浅くて細かいシワです。
乾燥が原因で生じると考えられています。

まぁ!
まさにわたくしが悩んでいたことでございますわ先生!
お肌の乾燥が気になる年になってまいりました!

「表皮性ジワ」の原因はお肌の乾燥で、肌表面が水分不足の状態になることで皮膚に線状の溝ができます。
加齢とともに肌変質が生じると溝が深まり後述の「真皮性シワ」となります。
シワの種類②:真皮性ジワ
2つ目のシワの種類は「真皮性ジワ」で、面積の広い下まぶたやほうれい線にできる深い大きなシワです。シワの種類の一つではありますが皮膚のたるみも生じているため、常に目立って老けを感じるきっかけになります。
真皮ジワの原因は肌の老化です。肌のハリや弾力を生み出す繊維芽細胞が、加齢や紫外線ダメージの蓄積で劣化するために皮膚に深い溝が生じるのです。

まぁ!
これこそまさにわたくしが悩んでいたことです先生!
真皮までしわが深く刻まれると修復も難しそうですわ。

(なんでもドンピシャな悩みだなこのマダム・・・)
真皮性ジワは予防も大切です。
日焼け止めをしっかりと使い、乾燥による表皮性ジワを進行させないようなケアを行いましょう。
シワの種類③:表情ジワ
3つ目のシワの種類は「表情ジワ」といい、笑ったり怒ったりして表情を変えるときに一時的に目立つシワです。
表情を作るのには『表情筋』とよばれる顔全体にある筋肉を使いますが、過度に力を入れたりして筋肉がこわばる(硬く緊張した状態)と、表情の癖が定着してシワになってしまうのです。

これぞまさしくわたくしが悩んでいたことだわ先生!
表情筋を過度に使うことは望ましくないなんて…
日々の小さな積み重ねが大事ということですのね。

(言う事全部当てはまってるやん)
表情筋を使わなすぎるのもいけませんが、間違った方法で表情筋を鍛えるのもいけませんよ。
種類別|シワの効果的な対策
ではシワの種類ごとに効果的な対策をご紹介していきます。
気になるシワの対策をチェックしてみてください。
では、順番にご紹介していきます。
2-1.表皮性ジワの対策
お肌の乾燥が原因でできる目尻や口元の表皮ジワには、保湿ケアが欠かせません。保湿ケアには、水分不足の肌にうるおいをたっぷり与える「高保湿成分」が入った化粧品を使いましょう。
パンダドクターがおすすめする高保湿成分を3つご紹介します。
…角質層内で肌を刺激から守る「バリア機能」のはたらきをもつ成分
…体内のセラミド不足を補い、肌本来の水分保持力を高める
✔️コラーゲン
…肌に水分保持力と弾力を与える成分
…肌によくなじみ、保湿・保護する
✔️ヒアルロン酸
…水分を豊富に含み、肌の弾力を保つ成分
…湿度に左右されにくく、季節を問わず肌のうるおいを保つ

なかでも「セラミド1・セラミドNP」のように英数字がつく「ヒト型セラミド」は、最も肌になじみやすく保湿力が高いため特におすすめです。複数の高保湿成分が配合されているものは、成分同士の相乗効果によってさらに高い保湿効果が期待できますよ。
▷記事下部の「シワ改善におすすめの化粧品」へ
2-2.真皮性ジワの対策
繊維芽細胞の衰えが原因でできる真皮ジワには、不足した繊維芽細胞を新たに生み出す必要があります。コラーゲンやエラスチンといった繊維芽細胞は、化粧品で生成を促すことができるのです。
繊維芽細胞の生成を促しハリを与える成分をチェックしましょう。
特におすすめは次の3つです。
…肌の健康を保つ「ビタミンA」の一種
…肌内部のハリを支えるコラーゲンなどの生成を促す
✔️ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)
…肌の代謝に関わる「ビタミンB群」の一種
…血行をよくしてお肌の生まれ変わりやコラーゲン生成を促す
✔️ビタミンC誘導体
…抗酸化作用のある「ビタミンC(アスコルビン酸)」を肌に吸収しやすい形に変えたもの
…コラーゲン生成を促すほか、美白作用や皮脂抑制のはたらきももつ

ハリを与える成分は脂溶性のものが多く、油分の多い美容液やクリームなら高配合できるため「美容液」や「クリーム」のものが特におすすめです。
パッケージや商品本体に「シワを改善する」といった表記があるアイテムは、単なる保湿による効果以外のはたらきで「浅いシワからやや深いシワまでに改善が見られる」 と国に認められています。

国のお墨付きがあれば安心ですわね。
2-3.表情ジワの対策
しかめっ面や目を過度に見開くなどの、表情癖が原因でできる表情ジワの対策は、ずばりそのまま表情の癖を直すことが大切です。ただ表情の癖を直すといっても、そもそも癖になったものを「その表情をしないように」と意識して改善するのは難しいでしょう。

間違ったエクササイズでしわを深めたり皮膚が伸びてしまったりすることがあるため、パンダは積極的に「表情筋」を鍛えるエクササイズはおすすめしていません。
正しくエクササイズができればしてもいいと思いますが、基本的には乾燥・紫外線対策をメインに据え置くべきだと考えます。

巷では表情筋を鍛えることがシワ改善につながるといった触れ込みをたくさん見かけますのに…。
間違ってしまうとより増悪させるんですのね。

パンダも否定はするわけではありません。
力の加減やエクササイズのベクトルなど細かな調整が必要になるので、解剖学をきちんと理解していない人が推奨するものはやめた方がよいと思います。
シワ改善におすすめの化粧品3選
ここでは表皮ジワや真皮ジワの予防だけでなく、すでにできてしまったシワの改善にも効果的な化粧品をご紹介します。
有効成分にも注目し継続して使用することで改善が見込めるものを、美容皮膚科医でもあるパンダドクターが厳選してセレクトしてみました。

継続していくことが何よりも大切です。
数ある中でも3つだけピックアップしてみました。
・リンクルショット メディカル セラム(ポーラ)
POLA(ポーラ)から、シワ改善の効能が日本で初めて認められた美容液
「リンクルショット メディカル セラム」です。
4つのアミノ酸誘導体から成る独自の有効成分「ニールワン」を配合した美容液です。
- 肌に密着し、肌の水分になじんで真皮まで浸透
…水をまったく使わない「ニールワン真皮浸透処方」 - 真皮のハリ成分の分解を抑制
…真皮のハリを分解する酵素のはたらきを抑える
といった特徴があり、有効成分を真皮までしっかり届けてハリの生成を正常化してくれます。
新たなシワを作らせず、すでにできたシワの改善も叶えます。
【商品名】リンクルショット メディカル セラム(医薬部外品)
【ブランド】POLA(ポーラ)
【価格】13,500円(税抜)/20g
【特徴】シワに密着して真皮まで浸透、有効成分ニールワン配合
【有効成分】三フッ化イソプロピルオキソプロピルアミノカルボニルピロリジンカルボニルメチルプロピルアミノカルボニルベンゾイルアミノ酢酸Na
公式サイトを見る
・エンリッチド リンクルクリーム(エリクシール シュペリエル)
資生堂のエイジングケアブランド・エリクシール シュペリエルの「エンリッチド リンクルクリーム」です。シワ改善の有効成分である純粋レチノールを配合した部分用クリームで、気になるシワを集中ケアできます。
- 肌内部のヒアルロン酸(ハリ成分)を生み出す
…純粋レチノール - お肌にうるおいを与える
…コラーゲン、グリセリンなど
【商品名】エンリッチド リンクルクリーム(医薬部外品)
【ブランド】エリクシール シュペリエル
【価格】
・5800円(税抜)/15g(Sサイズ)
・7800円(税抜)/22g(Lサイズ)
【特徴】保湿力が高い、有効成分純粋レチノール配合
【有効成分】レチノール、酢酸DL-α-トコフェロール
公式サイトを見る
・ザ リンクレス(ワンバイコーセー)
ONE BY KOSÉ(ワン バイ コーセー)から、2018年10月に発売されたシワ改善クリーム「ザ リンクレス」です。
シワ改善の有効成分「リンクルナイアシン」が配合されており
- コラーゲン(ハリ成分)の生成を促す
…肌の内側からシワを改善 - キメを整える
…肌表面の小ジワを改善
といったはたらきで、シワを集中ケアできます。
乾燥やハリ不足などさまざまな顔のシワを改善し、ハリのある肌へと導いてくれますよ。
【商品名】ザ リンクレス(医薬部外品)
【ブランド】ONE BY KOSÉ(ワン バイ コーセー)
【価格】5800円(税抜)/20g
【特徴】キメを整える、有効成分リンクルナイアシン配合
【有効成分】ナイアシンアミド
公式サイトを見る

シワ改善の効果を実感できるのは、お肌の生まれ変わりの関係で約2~3ヵ月後です。化粧品は使い続けられるアイテムを選び、根気よくケアを続けましょう。

こんなプチプラでお肌のしわをケアできるなんて素敵ですわ。
将来の自分へのご褒美だと思って、毎日ケアを積み重ねてまいります。
まとめ
シワの原因や対策についてご紹介しました。
最後にもう一度、シワの種類に合わせたおすすめの対策をまとめました。
①表皮ジワ
原因:乾燥によるキメの乱れ
対策:高保湿な化粧品を使う
▷「2-1.表皮ジワの対策」をもう一度見る
②真皮ジワ
原因:肌のハリを保つ成分(コラーゲンなど)の減少
対策:ハリを与える化粧品を使う
▷「2-2.真皮ジワの対策」をもう一度見る
③表情ジワ
原因:表情の癖によるシワの定着
対策:シワができないよう癖を治す
▷「2-3.表情ジワの対策」をもう一度見る

思い当たる原因に合わせた早めの対策で、シワの気にならない若々しい印象の肌を手に入れましょう!
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