シミの種類

美容皮膚科医
美容皮膚科医

シミと一言でいっても様々な種類があるということをご存じですか?

ここではイラスト付きで分かりやすく解説してみますね。

マダム
マダム

ありがたいことですわ先生。

わたくしシミが多くて困っていますの。

自分のシミがどれなのかを確認したいと思いますわ。

シミの種類

脂漏性角化症

脂漏性角化症は別名:老人性疣贅というように、いわゆる「年寄りイボ」です。顔面など日光の当たるところに多発します。ほくろと見分けがつきにくいですが、指で削るとポロポロかさぶたのようにとれる場合は脂漏性角化症のことがほとんどです。
悪性化することはほとんどありませんので放置しても問題ありません。

肝斑

肝斑の大きな特徴は、左右対称にほぼ同じ形、大きさで現れることです。特にほほ骨のあたりに現れ、比較的広い範囲に輪郭がはっきりしない形でモヤッと広がります。額や口の周辺にもできることがあります。目の周囲にはできず、色が抜けたように見えることもあります。最終的には三日月のように眼のまわりを取り囲みながら広がり鼻下にもシミが認められるようになります。
年齢としては30歳から40歳が多く、出産を契機に生じることが多いとされています。逆に、閉経後には目立ちにくくなることが多いです。

雀卵斑(そばかす)

遺伝的な要因で発生した細かい茶色の斑点が「そばかす」です。白人に多く見られ、日本人では色白の人にできやすい傾向があります。
年齢的には、5〜6歳の幼児期からでき始めることが多く、成長とともに増え、思春期に濃くなります。それ以降はだんだん薄くなりますが、個人差があります。小さなシミが鼻と左右のほほを中心に広範囲に現れます。紫外線を浴びると濃くなるので、日焼け対策が重要なポイントです。
春から夏は目立ち、秋から冬にかけて薄くなる傾向になります。

日光性黒子(老人性色素斑)

老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)とは、別名「日光性色素斑」とも呼ばれており、その名の通り、加齢とともにできやすく、日光(紫外線)によってできるシミのことです。 一般的に「シミ」と認識されているのは、この「老人性色素斑」です。
はじめは薄い茶色ですが、加齢による新陳代謝の低下でメラニン色素が排出されず、濃くなっていくのが特徴です。20歳から30歳代という比較的若い年齢からでき始めるシミですが、年齢を重ねるにつれてどんどん濃くなっていくことから老人性色素班と呼ばれています。

太田母斑

太田母斑とは通常のシミより皮膚の深いところにあるシミです。 通常のシミとは異なり、灰青色に褐色が加わった色となります。 太田母斑は通常、顔面の片側に出現します。
日本では全人口の0.1-0.2%の方に見られる稀とは言えない疾患です。1歳までに発症することが多いのですが、思春期に発症する場合もあります。
太田母斑の80%程度は女性であり、女性に多い疾患です。

炎症後色素沈着

炎症後色素沈着とは、炎症をきっかけに肌内部にメラニンが溜まってしまう状態です。 ニキビや湿疹、傷、虫さされなどの炎症が起きると、お肌は新しい細胞を作り炎症によるダメージを回復しようとします。 炎症後の色素沈着は肝斑のある方はほぼ必ずおこるとされていますが、肝斑以外の方でも日本人では30~40%の方が何らかの炎症後色素沈着を起こします。

最新のシミ形成メカニズム

マダム
マダム

先生、質問してもよろしくて?

上のイラストを見てもわかると思うのですが、シミって頬のところに出ることが多いですわよね?

これは何か理由がございますの?

パンダ
パンダ

マダム、素敵な質問ありがとうございます。

解剖学的に顔周りは毛細血管が集中しており、最近の資生堂の研究結果ではシミがあるところではより毛細血管が形成されることでメラニンが生成されやすくなることがわかっています。

そのためどうしてもシミが形成されやすくなってしまっているのですね。

マダム
マダム

まぁ!そうでございましたのね!

シミがシミを呼んでしまう可能性があるということですのね!

まとめ

美容皮膚科医
美容皮膚科医

いかがでしょうか?

様々なタイプのシミがあり、それぞれ異なる特徴をもっています。

まずはご自身のシミがどのタイプなのかを知ることが大事です。

パンダ
パンダ

シミに対してどのようにアプローチしていったらいいのかというのはこちらの記事をご覧ください。

美容皮膚科医
美容皮膚科医

そしてご存知の通りシミ形成を防ぐためには紫外線対策は必須です。

どのような日焼け止めを選ぶべきかはこちらの記事にまとめてありますので、ぜひ一読して正しい知識を身につけてくださいね。

マダム
マダム

わたくしもアンチエイジングに励んで、いつまでも若いお肌でいたいと思います。
先生方ありがとうございました。

コメント