
あーあ、またニキビ出来ちゃったっス…
なんでこんなに出来やすいんスかね…

大人のニキビは睡眠不足や栄養不足、ストレスなどが重なったときに悪化しやすいことが多いです。しかも頬や口もとなど目立つところにポツンとできやすいのでムカつきますよね。

J衛隊でストレス耐性ついたはずなんスけど…
ゲームばかりして寝てないのも原因の一つかもしれないスね。

この記事ではニキビについて大まかな知識が得られるようにしてみました。
正しい医学知識を身につけて対処しましょうね。
ニキビとは

ニキビとは「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれる皮膚の病気です。
様々なメカニズムにより発症し、どの段階のニキビなのかやどこをターゲットにするかなどによって治療方針は微妙に変わってきます。

なるほど。
じゃあなんでニキビが出来るのかを学ばないといけないっスね。
先生よろしくお願いします!

ニキビとは「毛穴が詰まって、中で炎症が起きている状態」を指します。
様々な原因で毛穴が狭くなることで、皮脂や古くなった角質などが毛穴に詰まりやすくなります。その際に毛包の中でアクネ菌が繁殖し、炎症を起こして赤くなったり、膿みが溜まってふくらんできます。この状態を一般的にニキビといい、炎症が広がったり慢性化や重症になることもあるため正しいケアや治療が必要です。

俗にいう吹き出物も医学的にはニキビと同じです。
皮膚の炎症なので、これをいかに抑えていくかが重要なわけです。

ではニキビ発生において、それぞれの段階で皮膚に何が起こっているのか見ていきましょう。
①皮脂の過剰分泌
ニキビの大きな原因として皮脂の過剰分泌があります。皮脂を分泌している皮脂腺は毛穴に向かって開口しており、皮脂は毛穴を通って角層の表面へと広がるしくみになっています。
増えた皮脂が毛穴につまることで、ニキビが発生しやすくなります。皮脂の分泌量は気温が上昇したときなどに増えますが、10代の思春期や、糖分や脂肪分の多い食生活などでも増えてしまうことがあります。
②毛穴の詰まり
肌の一番外側にある角層部分が、なんらかの原因で厚くなることを角化異常と言います。厚くなった角層が皮脂の出口である毛穴をふさいでしまい、皮脂や肌の老廃物がつまってニキビが発生します。①で説明したように皮脂の過剰分泌はこれに拍車をかけることとなります。
睡眠不足や疲労など生活習慣の乱れや、肌の乾燥、紫外線による刺激などで肌のターンオーバーが乱れると、角化異常を起こしやすくなるので注意しましょう。
③アクネ菌の増殖
皮膚表面や毛穴の中には、常にさまざまな細菌がいます。ニキビの原因となるアクネ菌もその一種で、普段は肌を弱酸性に保つなど肌を守る働きをしています。しかし、毛穴がつまって酸素が少なく皮脂など栄養の多い環境になると過剰に増殖し、炎症を引き起こしてニキビを発生させてしまいます。
ニキビの種類

ニキビには、白ニキビ・黒ニキビ・赤ニキビなどさまざまなタイプがあります。
種類によってニキビの状態を判断することができるため、症状にあった最適な治療法を選んでいくことが重要です。

白ニキビ
ニキビの初期段階といわれる状態が白ニキビです。
毛穴に詰まった皮脂や老廃物が毛穴の内側から盛り上がって発生します。痛みや腫れはありませんが、不衛生な状態を続けていると炎症を起こして炎症性ニキビ(赤ニキビ)へと進行してしまいますので、早めのケアが大切です。
黒ニキビ
白ニキビが酸化した状態が黒ニキビです。
毛穴が開いて表面に出た皮脂が空気に触れて酸化し、黒く見えることから黒ニキビとよばれます。
白ニキビと同様、放置しておくと炎症につながるので注意が必要です。
赤ニキビ
白ニキビや黒ニキビが悪化して赤くはれ炎症が起きた状態が赤ニキビです。
皮脂が大量に分泌されることにより毛穴が詰まってしまい、大量に増殖したアクネ菌が炎症を起こし皮膚が赤く盛り上がります。
炎症がひどくなると膿んでふくれあがり、痛みを伴う場合や熱を持つこともあります。
黄ニキビ
膿をもって化膿したにきびの最終段階が黄ニキビです。
ブドウ球菌やアクネ桿菌が繁殖して重度の炎症が起こると、毛穴に膿が溜まって腫れあがってしまいます。毛穴の周囲の皮膚組織では、大きな炎症を起こすため、周囲の皮膚組織が破壊されてしまいます。
黄にきびの状態になってしまうと、周囲の皮膚組織は、多くの場合が真皮まで傷ついてしまうために、にきびの炎症が治まった後も、にきび跡のへこみや赤み、シミのように見えてしまう色素沈着といった跡が残ってしまいます。

一言でニキビと言っても、その症状の進行段階によって種類が変わってくるんですね。
黄ニキビにまで進行させないことが重要ですね。

ほとんどのニキビは、白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビが混在しています。ただ、思春期の初期だけは白いニキビのみがおでこに認められる時期があります。俗に「ニキビのはしり」と呼ばれる時期ですが、現実的には白いニキビと赤いニキビの両方が認められるようになってから治療が始まります。

逆に、胸や背中は白ニキビがなく赤ニキビと黄ニキビだけが認められることがあります。体幹の毛穴には脂腺が少ないので、必然的に皮脂の分泌はそれほど増加しません。したがって、白ニキビはほとんどできずに、赤ニキビや黄ニキビが多発します。成人ニキビも白ニキビよりも赤ニキビや黄ニキビの方が目立ちます。
思春期ニキビと大人ニキビの違い

先生、発症メカニズムとかニキビの種類についてはよくわかったっス。
でも高校生の時によくできてたニキビと場所が違うんスけど、これには何か理由があるんスか?

いい質問ですね。
いわゆる思春期ニキビと大人ニキビは少し性格が異なります。
詳しくみていきましょう。
思春期ニキビ
思春期ニキビは、額や鼻などのTゾーンを中心に顔全体にポツポツとできるのが特徴です。
思春期になると男女とも男性ホルモンの分泌が活発になり、その影響を受けて皮脂の分泌が活発になることが主な原因です。しかし、偏った栄養バランスや寝不足なども引き金になります。脂肪分や糖分が体内に入ると、肌を健やかに保つビタミンB群が代謝のために大量に消費されて不足がちになります。一般的には成人になるに従って皮脂の分泌が落ち着くと治まっていきます。
大人ニキビ
大人ニキビはあごや口のまわりなど顔の下の部分、フェイスラインにできるのが特徴です。
膿を持った大きめのニキビがポツポツとできることが多く、さらにニキビ跡が残りやすい美肌の大敵です。乾燥をはじめ、ストレスや生活習慣、ホルモンバランスの乱れなど、さまざまな原因が重なることでできます。

たとえば「乾燥するのに肌がベタつく」というのも、大人のニキビ肌によくある症状です。肌の表面が乾燥すると、皮膚の機能がうるおいを守ろうとしてたくさんの皮脂を出すように働きます。そして、過剰に分泌された皮脂が毛穴を詰まらせて、ニキビができるという悪循環となるのです。

乾燥した肌はターンオーバーの乱れから角質が硬く厚くなり、毛穴を狭めてしまうため皮脂が詰まりやすい下地となります。スキンケアやサプリメントで肌の内側と外側から乾燥対策を行い、うるおう肌を育む習慣でニキビも予防できます。
大人で多いカロリーを抑え過ぎる無理なダイエットも、肌に栄養が行き渡らずに荒れたりニキビができやすい状態になります。大切なのは、肌やからだを育む栄養を考えながら、バランスよく食べる習慣を身につけることです。
女性の生理前のニキビ

生理前には複雑なホルモンバランスとなり、その中で男性ホルモンが活発になります。男性ホルモンには皮脂の分泌を促す働きがあり、毛穴のまわりの皮膚を厚くする⻩体ホルモンも同時に活発となることでバランスが崩れ毛穴が詰まりやすい状態になっています。
さらに健やかな肌を保つ女性ホルモンのエストロゲンもうまく作用せず、肌が乾燥しニキビが発症しやすくなります。
まとめ

ニキビの総論でお送りしてみました。
軽くまとめてみましょう。
①ニキビは皮脂分泌増加や毛穴の詰まりからアクネ菌により引き起こされる
②進行段階により白→黒→赤→黄ニキビへと変わっていく
③思春期ニキビと成人ニキビは原因が異なることがある
④女性は生理前のホルモンバランスの乱れからニキビができやすい

先生ありがとうございました!
ニキビについて少し理解が深まったっス!
じゃあ具体的にはどう治療していったらいいのか教えて欲しいっス!

ただいま記事を一生懸命作成してます!
乞うご期待!
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