命が溶けきる、その瞬間まで Last episode

コメント

  1. らん より:

    連載、ありがとうございました

    父のことを思い出しながら、ずっと読ませていただきました。
    父の肉腫が判明してから、葛藤もあり、辛さもあり、その時は人には言えない辛さもありましたが、先日家族で話をしたときに、父は最後に私たちに、自分の身を以て、色々なことを教えてくれたのだという話をしました。
    実はその数年前に、母が別の病気で入院して、退院して、家をリフォームして、これからのんびり過ごしていこうと思った矢先の病気だったので、なんでこのタイミングでと、やり場のない怒りを覚えたこともありましたが、今思えば、リフォーム後の家だったからこそ、車椅子になっても家の中を移動することができたし、トイレもギリギリまで自分で行くことができたので・・・

    そして、周りで支えてくれた、お医者様や看護師の方、訪問介護のスタッフさんや、市役所でいろんな手続きを親身になって教えてくれた担当の方・・・人はいろいろなところで支えられて生きているのだと思います。フミさんも、先生と出会えて、きっと感謝していたと思います。

    私も、裏方になりますが、近いうちに白衣を着る仕事につく予定です。患者さんを直接助けることはできませんが、少しでも裏方として力になれるように、頑張っていきたいと思います。
    (実は過去に一回、医療の仕事につこうとして、断念した経緯がありました。でも先生の連載を読んで、もう一度頑張ってみようという気持ちになりました)

    • パンダドクター より:

      最後までご覧いただきありがとうございました。
      患者さんを支えるためにはご家族のサポートはもちろんですが、たくさんの職種が関わることもとても大切なんだなとつくづく実感しています。
      裏方と思われている介護福祉用具のスタッフさんなどもチーム医療のれっきとした一員で、住環境を整えるということは負担軽減には必須なんですよね。
      お家の環境が整えられていられて、お父様が最後までお家で過ごせてよかったです。
      フミさんのことを振り返ってみると、まだまだこうしておいたほうが良かったなということがたくさんありました。
      もっともっと勉強して患者さんが楽に過ごせるようにサポートできるようにならなければならないと痛感しました。

      らんさんも白衣を着るお仕事につかれるのですね!
      深い悲しみを経験された方は、他人に優しく、そして心強く接することが間違いなくできると思います。
      いつか同じフィールドでお会いできることを楽しみにしております。
      お互いに頑張りましょう!