【2023年最新】紫外線と日焼け止めについて

はじめに

マダム
マダム

先生のご講義を聞いてシミやシワに対しては日焼け止めが必須ということがよくわかりましたわ。

でもどんなものを選んだらいいかわからないんざますの。

パンダ
パンダ

人それぞれ皮膚の強さやアレルギー反応なども異なるので一概にこれにしてくださいとも言えないのですが、パンダ個人は肌も強いのでSPF50でPA ++++のものを日常から愛用しています。

日焼け止め塗らないで外出歩くとか怖くてできません。

美容皮膚科医
美容皮膚科医

私は少し肌が弱めなので、最強の紫外線カットのものから少しランクを下げてます。大体SPF30のPA +++程度を使用しています。

マダム
マダム

先生方、このPAとかSPFがよくわからないんでございますの。

詳しく教えてくださりませんこと?

PAとSPFについて

パンダ
パンダ

では日焼け止めを選ぶ基準としてよく用いられるPAとSPFについて説明してみようと思います。

下の図をご覧ください。

日焼け止めのPAとSPFとは?

紫外線と一言で言っても、様々な紫外線があります。その中でも美容皮膚科で特に気をつけなければならないのはUV-AとUV-Bの2種類です。
地表に降り注ぐ紫外線の約95%を占めるのがUV-Aです。波長が長いため雲や家の中・車の窓ガラスも透過して肌にも到達します。いわゆる「生活紫外線」とも呼ばれ、UV-Aを浴びると肌はゆっくりと黒くなりシワやたるみを引き起こします。
一方波長が短いのがUV-Bです。屋外での日焼けの主な原因となるため「レジャー紫外線」とも呼ばれます。たくさん浴びてしまうとすぐに赤く炎症を起こし、メラニンをつくらせシミや色素沈着の原因になります。

PAはUV-Aを防ぐ効果があり、+の数が多いほど効果が高くなっていきます。
SPFはUV-Bをカットするパワーの目安です。その後に書かれている数字は紫外線を浴びた皮膚が赤くヒリヒリするまでの時間が、何も塗らない状態と比べて何倍に延ばせるかということを表しています。

マダム
マダム

紫外線って一つしかないと思っておりましたわ!

それぞれの種類ごとに特徴がございますのね!

パンダ
パンダ

そうなのです。

なので一言に紫外線対策といっても、それぞれをカバーできるようなもので対策しなければ完全に防ぐことはできないのです。

マダム
マダム

よくわかりましたわ先生。

あと紫外線って太陽が出ているときに降り注ぐんですのよね?

昼間に日焼け止めを使うのでよろしいんですの?

美容皮膚科医
美容皮膚科医

マダム、それは間違いです。

紫外線が地表に届くのは昼間だけではありません。紫外線量は朝7時ごろから徐々に増えはじめ、朝9時には急増し正午前後にピークを迎えます。その後はだんだんと量は減っていきますが、夕方になってもゼロにはならないのです。

パンダ
パンダ

天気も要注意です。曇りや雨だからといって油断は禁物ですよ。

曇りの日では晴れた日の6割強、雨の日でも晴れた日の約2割の紫外線が地表に届いています。上から降り注ぐだけでなく壁や地表に当たって反射するため注意しましょう。

日焼け止めを選ぶためのポイント

ここではどのようなポイントに注意して日焼け止めを選べばいいのかを勉強してみましょう。

①シーンに合わせたSPF・PA値を選ぶ

日焼け止めは、使うシーンに合わせて適切なSPF・PA値を選ぶことが大切です。
SPFやPA値は高いほどいい、というイメージを持っている方も多いかと思いますが、紫外線の防止効果が高くなればなるほど、肌への負担が増える可能性もあります。
どんなシーンで使用するのかイメージして適切なものを選ぶようにしましょう。

散歩や買い物などの日常生活に

短時間の外出であればSPF・PA値が低くても大丈夫です。
最低限の紫外線対策をするという意味でも、SPF35〜50・PA+++〜++++くらいの日焼け止めは塗っておくとよいでしょう。

野外での軽い運動やレジャーに

野外での軽い運動やレジャーであれば、SPF40〜50・PA+++〜++++程度のもので十分効果があります。外での滞在が長時間になりそうなときや汗をかいたり水に濡れたりしたときは、つけ直しをして効果を持続させることが大事です。

炎天下でのレジャーやマリンスポーツに

長時間紫外線にさらされるレジャーやスポーツは、SPF・PA値が国内最高ランクのSPF50・PA++++くらいのもので紫外線を防ぎましょう。
2〜3時間おきに塗り直すと、さらにUVカット効果が持続します。汗をかいたり水に濡れても落ちにくいウォータープルーフの商品を選びましょう。

②落ちにくさで選ぶ

海やプール、大量に汗をかくようなシーンでは、落ちにくい日焼け止めを選びましょう
「ウォータープルーフ」「汗や水に強い」といった表示があるものは一つの目安になります。

美容皮膚科医
美容皮膚科医

またそういった表記がなくても、2層式タイプの日焼け止めは比較的水に強いのが特徴です。2層式ってなんの事と思われる方も多いかと思いますが、使用前によく振ることを推奨しているものはほとんどが2層式の日焼け止めです。

③テクスチャーで選ぶ

テクスチャーの違いは肌が快適に過ごせるかどうかの鍵となります。自分の好きなテクスチャーで選ぶのもよいでしょう。
テクスチャーのタイプによって違いもあるためまとめてみました。

クリームタイプ

クリームタイプは保湿力が高く、カバー力が高いためムラになりにくい特徴があります。しっかりとお肌に馴染むためUVカット効果の高い商品が多く、フィット感があって崩れにくいため化粧下地としても使えます。
汗や水、摩擦にも強く、落ちにくいウォータープルーフタイプが多いです。

乳液タイプ

さらっとして肌に伸びやすいのが乳液タイプで、塗った後に白浮きしにくく厚塗りになりにくいことが特徴です。しっとり感があり保湿効果に優れているため、乾燥肌の方におすすめです。
アレルギーやニキビになりにくく、肌なじみの良い製品が多い印象があります。

ジェルタイプ

透明感があってみずみずしい質感が特徴のジェルタイプです。広範囲に塗りやすいテクスチャーで、さっぱりした塗り心地のためベタつきが苦手な方にもおすすめです。
水のように伸びの良いタイプで、敏感肌の方に適している製品が多いと思われます。

スプレー・ミストタイプ

スプレー・ミストタイプは、シュッとするだけで簡単に紫外線対策できるのが魅力。顔や体はもちろん、メイクの上からも使えるため手軽にメイク直しできるののもポイント。ムラを防ぐため、吹きかけた後は手でしっかりと抑えることが重要です。
スプレータイプは肌に直接吹きかけられるため、外出先でも手軽に対策しなおせる手軽さがポイントです。他のテクスチャーと一緒に使うと効果的です。

パウダータイプ

パウダータイプは肌にやさしく軽いつけ心地ですが、薄く水に弱い製品が多いためこれだけで完全にUVを防御するのは難しいと思われます。
ほかの日焼け止めで下地を塗った後の仕上げに使うと、肌の表面に紫外線カットのベールがかかって効果的です。

④肌の状態に合わせて選ぶ

一般的に日焼け止めは「紫外線吸収剤」「紫外線散乱剤」の2タイプに分けることができ、中には両方含んでいるものもあります。特徴を理解したうえで肌の状態に合わせて選ぶことが大事です。

紫外線吸収剤

紫外線吸収剤は、一度紫外線の熱を肌に取り込んでから熱などのエネルギーに変換することで紫外線を放出します。肌の上で化学反応が起きて、肌に紫外線が浸透するのを防ぎます。
使用感がよく安価なのも特徴で、高いUVカット効果と使用感の良さを兼ね備えています。一般によく普及しているタイプですが、肌が敏感な場合は熱を蒸発させる際のエネルギーが負担となる場合もあります。

紫外線散乱剤

紫外線散乱剤は、紫外線を鏡のように反射、散乱させて皮膚を防御してくれる役割を持っています。肌の上にベールをかけて、紫外線を跳ね返すイメージです。
「酸化チタン」「酸化亜鉛」「酸化鉄」などの粉体で肌を覆い、物理的な仕組みにより紫外線を跳ね返します。吸収剤に比べると色がつきやすく、コストもやや高いのが特徴です。しかし熱エネルギーを肌に吸収する必要がないため、敏感肌用の日焼け止めに使われることが多いです。

パンダ
パンダ

紫外線吸収剤は紫外線のエネルギーを吸収するため、敏感肌の人には刺激に感じることがあります。敏感肌の人は、「紫外線吸収剤不使用」の商品を選びましょう。

おすすめの日焼け止め

マダム
マダム

シミについて理解が深まりましたわ。

紫外線を含めて皮膚へのダメージがシミの原因になると言うことでございますのね。

わたくしも気をつけてシミができないようにしますわ。

パンダ
パンダ

やっぱりUVケアは必須です。

シワやたるみにつながりやすいUV-A、シミや炎症の原因になるUV-Bどちらも防ぐことが大事なんですよ。

ちゃんとした日焼け止めで日々のケアをしましょうね。

マダム
マダム

ありがとうございます。

特におすすめの日焼け止めって何がございますの?

資生堂アネッサ パーフェクトUV スキンケアジェル(90g)

「絶対に焼きたくないけど美肌も叶えたい」という方には、強力な紫外線をブロックするこちらの日焼け止めがおすすめ。
汗や水に触れることでUVブロック効果が強くなる「アクアブースター技術」、独自の粉末で指すべりを良くしてUVブロック膜を取れにくくする「耐こすれ機能」を採用した「アクアブースターEX技術」で紫外線をしっかりとブロックします。
汗・水に強いジェルタイプの日焼け止めをお探しならかなりおすすめです。ジェルならではのゆるいテクスチャーで、伸ばしやすさもとても好印象です。

資生堂アネッサ パーフェクトUVスキンケアミルク(60mL)

上記でご紹介したアネッサのラインでミルクタイプです。
ジェルタイプも優秀ですが、焼けにくさ・落ちにくさをさらに追及するならこちらがおすすめです。落とすときは石けんを丁寧になじませましょう。
塗った瞬間からサラッサラになる使用感がウリですが、人によっては「粉っぽい」というコメントも。とにかく軽いテクスチャーがいいという方には最適です。
効果としてはジェルタイプと同じで汗や水に触れることでUVブロック効果が強くなる「アクアブースター技術」、独自の粉末で指すべりを良くしてUVブロック膜を取れにくくする「アクアブースターEX技術」で紫外線をしっかりとブロックします。

ビオレUV アスリズム スキンプロテクトミルク(65mL)

汗や摩擦に強く高温多湿の環境でも落ちにくいミルクタイプの日焼け止め。
アウトドアでスポーツなどをされる方におすすめです。保湿成分として「ヒアルロン酸」「ローヤルゼリーエキス」が配合されており、しっかりとしたUVケアはもちろんのこと肌にうるおいを与える効果もあります。
石けんでの落としやすさ、白浮きしにくさもありオールマイティに活躍してくれます。

アリィー エクストラUV パーフェクト(60mL)

落ちない・焼けない・簡単に落とせるという超優秀な日焼け止めです。
こすれに強い「フリクションプルーフ」技術を採用しており、摩擦などでも落ちることなく紫外線をしっかりカットしてくれます。そのうえ水もはじくのに、石けんで撫でればほとんど落ちるという優秀な日焼け止めです。
機能面においてどれも非常に優秀なため、自信を持っておすすめする日焼け止めです。

ドクターシーラボ UV&WHITEエンリッチリフト50+(40g)

すべての項目においてまんべんなく優秀です。ピンク系のカラーがナチュラルに肌色を補正し、明るく見せてくれます。顔用として使えば、崩れにくいベースメイクの土台として活躍してくれます。
SPF50+ PA++++と紫外線カット能力も抜群で、ウォータープルーフで汗や水にも強い特徴を持っています。
また、日焼け止めながら金のコラーゲンEX・フラーレン・プラセンタエキスなどの美容成分配合で、ハリ・艶のある肌を目指すことができます。コラーゲン・ヒアルロン酸・セラミド(保湿成分)配合で、乾燥などのダメージからお肌を守る美容液効果もあります。 
こっくりとしたやや重めのクリームタイプで、乾燥肌の方には心地よく使える印象です。

まとめ

パンダ
パンダ

いかがでしたでしょうか?

紫外線の原理やどのような日焼け止めを使うべきなのか、少しでも理解が深まっていただけたらまとめてみた甲斐があります。

マダム
マダム

ありがとうございます先生。

わたくしも今日からせっせと日焼け止めを塗りますわ。

私は軽めのテクスチャーが好きですので、アネッサ パーフェクトUVスキンケアミルクがいいかもしれませんわね。

美容皮膚科医
美容皮膚科医

マダムのようにお選びになるのも良いかと思われます。

使用シーンやお肌の状態に合わせて選んでいただくのがベストです。

皆さんもお気に入りの一品を見つけてみてくださいね。

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